饒舌な茶碗　《oshaberi-cup》

奈良公園の鹿が、鹿もせんべいをもらうとお辞儀するとの話をTVで見た。

なぁんだ。行く前に知ってればよかったのにぃ。と思ったのは束の間。
別のサイトで「鹿がお辞儀するのは、感謝してるのではなくて威嚇してる。」だって…。おーい

奈良公園といえば、鹿だよね。鹿せんべいあげて楽しむよね。

だけど、パン狸は知っている。（チコちゃん風にどぞっ）

「奈良公園の鹿は、結構あぶないぞ」

昔、奈良公園に観光に初めて来た際、鹿に尻をかまれた私です。

鹿せんべいって、まるい煎餅10枚くらいを細い2本の紙で十文字に封をしてある、あれですよ。

せんべいの封を取ろうともたもたしている最中に、鹿が結構集まってくる気配。
あわてて背を向けて封を取ろうと移動したところ「かぷっ！！」
「いてっ」てなことですわ。

鹿としては、噛みつくつもりはなく「行かんといてぇ」とスカートを引っ張って呼び止めるつもりが、尻まで噛んじゃったというところ。

その勢いが結構すごくて…笑った。

で、今回奈良が初めての白熊君。
やはり鹿にせんべいをあげたくなったらしく、突然2つ購入（1つ150円でした）。
（私はトイレから戻ったばかりで購入しているのを見ていなかった。）
「気をつけろ」とレクチャーする暇もなく、私にいきなり1つよこしてきた。

「ぱん狸もやるでしょ」と呑気なやつ。

おいおいおい。そんなにオープンにやってたら大変だぞ！！と
経験者ぱん狸は、あわてて自分の鞄のなかに鹿せんべいを放り込み、隠すっ。

あらためて「白熊くんの餌やり」をカメラに納めてあげようと顔をあげたら

白熊君、すごい勢いで寄ってきた多数の鹿に囲まれ中。

封の紙を外した途端……!!!!!
1匹の鹿にのしかかられ、2口で食べられてしまっていた。

150円のせんべい。1秒にて配布終了～。
「え゛ーっっっっっ」と叫んでいるが、後の祭りである。

パン狸はもちろん大爆笑だが、周りからも笑われておりました。

でね、
私はといいますと、1匹の鹿から腰をぐいぐい押され続けてるんですわ。

どうやら、さっきせんべいを隠したのを見ていた模様で、ずーっっっとついてくるんだよ。
「あんた、その中にせんべい持っとるやろー」という事らしい。

この状態でせんべい登場させたら、白熊君の二の舞だがね。
その鹿から離れたところで紙をはずそうとゆっくり移動してみるが、

ずーっっっとついてくる。

かなり長いことぐるぐる歩き回り
「こいつ、せんべい出す気ないんやな」とあきらめさせたところで
「戦闘開始!」
すばやく鞄からせんべいを取り出し、紙をとり、まわれ右っ。

早速すごい勢いで何匹か寄ってくる鹿の鼻面に1枚ずつ出すっっっ。

ほいっ・ほいっ・ほいっ・ほいっ
てなわけである。

あっという間に終了するのは、白熊とあまり変わらないかもね…。

で、ここで先ほどテレビの話に戻るが、鼻面ではなく、頭の上にかざすとお辞儀をするのが最近有名になっているとか。

知っていたらやりたかったぁと思ったのもつかの間。
威嚇だったとは…。

さてこの後、東大寺から奈良公園を抜け興福寺に向かって歩いていた時に気が付きました。
 
（奈良公園の鹿は、こーんな立派な角の雄もおるでぇ。
別にこの子が乱暴だったわけではないです。）

奈良公園のはずれの方の鹿はおとなしい。

東大寺すぐ近くの奈良公園は観光客も多いので、せんべいを配っている率が高い。
なのでそれを狙っている鹿もめちゃくちゃ多い。鹿せんべい争奪戦も激しいのだ。

はずれの方に居る鹿はきっとおとなしい鹿なんじゃないかと推測。
強い鹿から押し出されちゃった子たちじゃないの?

鹿せんべいあげていても、がっつくこともなく、1枚ずつゆっくり大人しく食べてました。

それとも、お腹いっぱいなだけだったんだろか???

いずれにしても、鹿せんべいを食べさせる時は注意が必要です。

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〇旅行日：2018.8.29

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